【Lesson】和声感



ピアノのマンツーマンレッスンでは、どうしても演奏のレッスンだけになってしまいがち…🤔

でも長い目で見て、音楽の総合的な力を養おうと思うなら、和声感をはじめ、

その曲はどんな形式で出来ているのか(三部形式?ソナチネ形式?ロンド形式?)、

何故その調性が選ばたのか(どのように転調してストーリーが発展していくのか)など…
あらゆる角度から分析すること。

そして生徒自身が自分の字で楽譜に書き込むことが大切だと考えます✏️

成長するにつれて曲が長くなり、分析に付き合う時間がさらに足りなくなってしまう

だからその頃には、ある程度自分でアナリーゼ(分析)できるようになってもらいたい!

そんな思いから幼い生徒たちに、カデンツ(和音)ノートを作ることをオススメしています🎼



小学2年生のカデンツノートより✏️
最初は音符や大譜表を書くことすら慣れていない様子だったのが、だんだん調号が増えて、24調全部書き終える頃にはこんなに上手に👏


次は3色使って、和音の転回形について理解していきます↓
転回して姿が変わっても、同じ3つの音から出来ているので結局響きは同じであるということを実感しながら、繰り返し演奏します。

これらが完璧に理解出来た頃には、何調であっても同様に操れるようになり、調号の多い調へのハードルも下がります。



もちろん音楽にはこの主要三和音以外のあらゆる借用和音が登場しますが、まずはこの基本的なクラシック音楽の文法を知ることが大切。

そうすると基本文法から外れた和声に出会ったとき、
「あれ?この聴き慣れない和音は何だろう?」
「この和音オシャレだな」
と思えるようになり、その部分をより味わって弾くことができるようになります。


曲の中ではキレイなお団子の形で和音が出てくるわけではありません。
いろんな伴奏形に変身していても、元の和音がパッと頭に浮かべば、すぐに響きを理解して弾けるようになります。

和声感を身につけることは・・・

読譜力(とりわけ初見力)の向上

耳の良さ(音の美しさ・バランス)

アーティキュレーション(自然な抑揚)

につながるので、レッスンにおいてとても大切にしています😊


MATSUO SUZURI

🎹Concert infomation 🎹Piano lesson

0コメント

  • 1000 / 1000