南仏の想い出①
2012年12月、留学をスタートして3ヶ月。
まだパリでの生活も整っていない状態の中、
南フランスで行われたクロード・ボネトン国際ピアノコンクールに参加しました。
TGVの切符の取り方、宿の予約、果てはコンクールの内容さえよく分からないまま…
一緒に参加した同門の皆さんに助けてもらって、Parisから4時間ほど離れたSète市に到着。
日本でもお馴染みのピアニスト、ルイサダ先生が同じTGVから降りてくる姿を見て、そこで初めて審査員長がルイサダ先生だと知ったほど、何も分からぬまま初めての国際コンクールに参加。
演奏順のくじ引きで2日目の朝一となり、
ハイドン:ソナタ Hob. XVI 52
ショパン:エチュード10-8
ショパン:舟歌
武満徹:For away
ラヴェル:ラ・ヴァルス
などを演奏しました。
また室内楽審査として指定の歌曲の伴奏もありました。
本番前、演奏よりもフランス語を聞きとることで緊張しっぱなしの私に、ルイサダ先生が日本語で「コンニチハ」と話しかけてくださいました。
おかげで直前に肩の力が抜けて、楽しんで演奏することができました。
翌日の審査結果発表で📷
(上)審査員長のルイサダ先生と
(左)同率2位となったロシア人の女の子と
(右)1位のフランス人の女の子と
思いがけず、2位と聴衆賞をいただきました。
留学スタートからわずか3ヶ月でコンクールに参加することになるとは当初思っておらず。
慣れない海外生活とコンクール準備で本当に大変な日々でしたが、こんな評価をいただけてとても有難かったと同時に、周りの方に本当に助けていただいたと感謝しています。
コンクール後ようやくホッとして、コンテスタントと一緒に、近くのレストランに行きました。
「演奏前にあたるとマズいからやめとこう」とそれまで我慢していた牡蠣をいただきました😋
翌日からは、同門の皆さんに誘ってもらって、数日近郊都市を観光しました。
ニームやカルカッソンヌなど、城塞都市の歴史的な街並みを見ることができました。
12月とは思えないニームの空の色
街中に突如こんな神殿が現れてびっくり。
メゾン・カレ(四角い家)と呼ばれる神殿遺跡。
円形闘技場の中
闘技場の一番上まで登ると、町並みが一望できました。
カフェやアパートのすぐ横に円形闘技場があるなんて不思議な感覚です。
重厚な城壁に囲まれたカルカッソンヌ。
観光でも人気の城塞都市です。
中世にタイムスリップしたかのような景色でした。
コンクール、そして観光を終えてパリへ🚃
「南仏も良かったけど、慣れたパリに帰ってきてホッとする」という同門の皆さんの言葉を聞いて、自分も早くそうならないといけないなと思った旅の最後でした。
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