クラコン審査(本選)



昨年に引き続き、日本クラシック音楽コンクール(通称クラコン)の審査をしてきました。

依頼を引き受けた時点では、全国的にコンクールの延期・中止がどんどん決まっていくという状況で心配でしたが、対策を講じながら開催され、学生たちの成長の場が守られて良かったなと思います。

今回は本選ということで全国大会に進む方を選ぶわけですが、それだけが全てではなく、それぞれに意気込みを感じる演奏がたくさんありました。

このコンクールは自由曲で参加できるので、私の生徒も別会場で、それぞれの目的で参加しています!
他のコンクールと兼ねてチャレンジした子
憧れの曲を弾く場として活用した子
受験前のリハーサルとして出場した子など。


今回の審査会場は平日開催にもかかわらず、幼児・小学生・中学生・高校生・大学生・一般部門と、たくさんの方がエントリーされていて、一日かけてたっぷりと聴かせてもらいました。

お一人お一人に講評を書くという作業は、想像以上に勉強になるもので‼️
「どんな言葉で伝えたらいいのか」
「何から優先的に求めるべきなのか」
じっくり考える良いきっかけとなりました。

いつも思うことですが、演奏に年齢は関係ないということ。 
幼い子が素直に「ココはこんな音」「次はこんな音が欲しい」と、〝想像した音を鍵盤上で探しているような演奏〟は本当に素敵です。
大きい子の方が一見達者に弾けているようでも、楽譜上の音をただ鳴らした〝音の羅列〟になりやすいように思いました。

想像して鳴らした音に正しい奏法が備われば、音自体が空間を持ち、ホールでふわっと広がったり自由自在に舞ったり…生きた音が客席に飛んでくるようになります。
今回もそんな音を鳴らせる小学生がいて、うっかり講評を書くのを忘れてしまいそうになりました‼︎


①表現力

②表現力を発揮するためのテクニック

③構成力

レッスンではこの3点が大切だとよく伝えていますが、

④魅力

という説明し難いものについて考えた一日でした。

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